インド、ヒマラヤ、チベットのマスタークリスタルたち。(私物)

日本列島は、かつてはユーラシア大陸の一部であった・・古代史や考古学をやっていると自然と出会う情報ですが、頭に入れたのが20年前だったせいか、単に氷河期が終わって氷が溶けて、日本海が出来た・・とかつてはなんとなく思っていました。Amari’s 小説の『ハピの巫女姫』(2003年執筆)においては、1万1千年前の天変地変・大洪水にて、日本が大陸から切り離されたということにしていて・・

近年の研究から次々と色々なことが分かって来て、そういう面からも時代の変わり目を感じています。不思議なほど、各ジャンルで画期的な新発見と発表が相次いでいるこの数年。

2016年春、1期目の石巫女アースワーク専科でも取り上げていたのですが、日本列島というのは非常に特殊な、面白い経緯で出来上がっているのです・・今年もまた石巫女クラスが進行中・・ということで、再び新旧の文献やメディアの資料などを覗いていました。一度、整理のために書いておこうと思います。

今年は地震、天変地変という側面でも注意が必要な時だと思うので、少しでも意識を向ける人が増えればいい。去年放送されたNHKの『ジオジャパン・奇跡の島はこうして生まれた』がヴィジュアル的にもお薦めなので、ご紹介します。気になる方はぜひ、オンデマンド等で見てみて下さい。

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『ジオ・ジャパン』での表現や学者の方のインタビューなどをお借りして、書いてみることに。。。日本列島の誕生は、遡ること3000万年前に始まる。神戸大学の乙藤教授の研究で、火成岩に含まれる鉄が示す磁気の測定から、西日本と東日本に、それぞれ逆向きの回転する力が加わって、大陸から引き離されたことが推測された。さらに、岐阜県とハバロフスクでそっくり、ほぼ同じ地層が発見されたこともあり、ユーラシア大陸と一連の部分であった日本が、大陸から、なんらかの理由で逆回転、いわば観音開きのように西日本と東日本が引きちぎられた事が分かった。

そんなことは世界でも稀で、他に例を見ないらしい。全世界には十数枚のプレート地殻がある中で、太平洋プレートはもっとも広大、それゆえに流動する成分が溜まって境界付近では100kmもの厚さになるという。その巨大で重たい海洋プレートが大陸プレート(ユーラシアプレート)の下に沈み込みを続けているうち、力の負荷から逆向きのマントル対流が生まれ、ユーラリア大陸のヘリがどんどん地下の力で引き伸ばされて、薄くなっていく。そして、ついに大陸本体から剥がれてしまった。。

3000万年前に生まれたその剥離の動きから、2500万年前には観音開きで西日本が時計回り、東日本が反時計回りに大陸からちぎれた。双方の間は離れていて、別々の島を呈していた。1500万年前に、ほぼ今の位置に落ち着いたらしい。たまたま地球最大の太平洋プレートに接していたため、ユーラシア大陸のヘリが裂けた。・・地球史上でも稀な、類を見ないことが起きた。

太平洋プレートの南には別の海洋プレート、フィリピン海プレートがあり、それが上方での3000〜1500万年前に起きていた動きにも影響を受けていた。1500万年前に、大陸から引きちぎられた「日本列島の元」が今の位置に定まると、それまで西方向に沈み込みを続けていたフィリピン海プレートの向きも変わり、北へと方向を変え始めた。そこには、一列に並んでいる海底火山の列があり、方向転換したプレートに運ばれる形でその火山群は次々と、東西に分かれていた日本列島の間を偶然、埋めるようにして、連続衝突していった。

一列に並んだ火山島が次々と衝突し、島と島の間の海峡を埋めて地続きにするという、地球史上他にないことが起きた。1500〜500万年前の出来事。

それにより、中部の山々(櫛形山地、御坂山地、丹沢山地)と伊豆半島ができ、それらの衝突運動でたまったマグマが噴出する形で、後に富士山もできた。

時を同じくして・・1500〜1400万年前の西日本では、同じく海洋プレートの沈み込みにより地下にたまったマグマが原因で、世界でも最大規模の超巨大カルデラ噴火が起きていた。それにより世界の気温が10度も下がるという影響力を持つほどの地変である。冷えて固まったマグマは紀伊半島の地下で、神奈川県サイズの巨大花崗岩となって今でも存在しているのだとか。。その一部が地殻変動で地上に出ることもあり、熊野地方には巨石が多く(!)、火山もないのに温泉がカルデラの噴火口そのままの半円状に点在しているという。

紀伊半島だけではなく、同じ頃に西日本でカルデラ噴火が多発していた。マグマだまりに地表が陥没→火山灰・マグマが噴出→冷えて巨石・巨岩となる→ 海底の花崗岩が(マントルの中では軽い成分のため)浮力により上昇、地表を押し上げた結果、山地ができる・・これによって、もとは平原だった西日本に山々が形成されたのだとか。

なぜ、このような地殻変動、マグマの運動が起きたのか? それは、上記の大陸から観音開きで引き裂かれて今の位置に落ち着いた西日本が、たまたま、高温のマグマを抱えたフィリピン海プレートの上に乗り上げてしまったから。

このあたりは地質学者の三浦大助氏の研究チームの研究によるもの。

そうして、山々がそびえる西日本が先に出来上がった。まだ半分が海の中に沈んでいた東日本は、300万年前に突然の隆起が起きる。房総半島の側で沈み込みを続けるフィリピン海プレートが、太平洋プレートとぶつかった為に方向を北西に変えた。それにより大陸プレート(北米プレート)を圧縮する形になり、結果、東日本の山脈が生まれたという。この東西圧縮の動きの最後の最後、房総半島が海から顔を出し、今の日本が完成。50万年前のこと。

ちなみに、今でも圧縮による隆起は続いているという。プレートが他のプレートにぶつかって方向を変えるというのは、地球史上、滅多に起こらないと、番組の解説をされていた火山学者、神戸大学の巽好幸教授。

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こうして文章に書き起こそうとすると、文系頭では思わずスピードがいつもよりも落ちてしまうのだけれど・・CGというヴィジュアルで解説して頂ける今の時代は便利。

駿河湾と相模湾、そして熊野とその周辺の海底。房総、茨城沖など、ここ数年気になってきた場所には、プレートレベル、海底レベルで何かあるのだろうと思って来たけれど、熊野に実際に旅した時に感じた超古代・・を通り越した原古の地球の記憶のようなものをも、想起しながら番組を何度か繰り返し見ていた。

個人的には関東の地震よりも南海トラフがとても気になっている。

そして東北、北日本はかつて地震などの災禍を「引き受ける」ことがあると感じていたけれど、ジェネシス概念や、地球史に照らすと、北日本は高次自然界のエネルギーを強く残している、上空にもその繋がりが残っていると感じて来たことと無関係ではないのかも。純粋な自然界の王国の名残が、その世界の自己犠牲的な性質が、大地にも投影されているのかもしれない。

紀伊半島はこれから少し、キーになるかも(シャレではないけど)。地下にあるという神奈川県サイズの花崗岩も気になる存在。そう、3年前に出向いた熊野ではイザナミの墓所といわれる海岸近くの花の窟(いわや)神社に行っていた。火の神カグツチを産んだことで亡くなったと言われるエピソードと、この1400万年前のカルデラ大噴火は関係があるかも? ならば夫婦神での国生みは恐らく1500万年前ということになるだろうか。

そう。1500万年前、というのが秘教的観点からすると見過ごせないものがある。諸説ありつつ、アルガンザ・ジェネシスでは現在の地球の管制ロゴスたちの地球への到来を、1500万年前としている。そして、以前からガイアワークを考える際にいつも頭に置いているのが「地球雛形説」だ。今回、日本列島の成り立ちの全容を改めてNHKさんの『ジオジャパン』で眺めていると、ナレーションや解説の中の「たまたま」「偶然」の連呼が気になる。そして「1500万年前」がひとつのポイントになっているという点も。

現在のシリウス系の管制グループは、進化プロジェクトのある局面を担うために招かれた(あるいは配属された)エキスパートだと考えるが、その到来と日本列島の外枠の完成=1500万年前 が一致するのは興味ふかい。雛形の中に地球全体の様々な勢力やエネルギーやテーマをミニチュア状態で盛り込み、レイラインや高次世界との次元トンネルや、宇宙エネルギー同士のカルマなどを、日本列島やこのフィールドに「仕込み」地球プロジェクトを考えていく為の、進めていく為の小さな実験場。それを早急に作る必要があり、プレートの向きを変える、マグマ溜まりを動かす、などの手を加えたのかもしれない。。「神々」にとってそれは難しいことではないだろう。

花の窟神社で感じた、とろけるような女性的な空気は、アルガンザで扱っているリラ由来の創造の蜜色エネルギー「ディーザ(Devine Mother)」の空気感によく似ていた。伊勢神宮のような清々しい高周波はシリウス。明らかに違っていた。旧システムから新システムへの切り替えも、新勢力であるシリウス系マスターたちの到来後に起きている。母神イザナミの物語も、それを表現するものかもしれない。

それにしても、日本列島の成り立ちは本当にミラクルだ。番組のゲストの方が言っていた。「偶然といっても余りにも凄すぎて、最初から仕組まれていたのではと思っちゃいますよね」・・・

・・・『ふふふっ』と心で笑う私であった・・・(笑)

地球史・地質学方面だけではなく、人類史においても、この2〜3年で画期的な発見が相次いでいるようで、ちょっと目が離せない感じがしている。時代の変わり目には、生きる人々の意識や生活・概念や文化が変わるだけではなく、それらを固定していた人類全体のマインド、メンタルフィールドに変化が起きなくてはいけないということか。学者の人々がある意味、導かれ、インスピレーションで動いたり閃いたりして、これまでどうしたって見つからなかったものが急に見つかったり、新しい学説が生まれても、もみ消されずに育ったりして、メンタル界から変化が起きる。そうすると、

それを受け取り、生活レベルに落としていく民衆レベル、民衆のニーズに応えようと常にアンテナを立てている企業・産業レベルにも、否応無しに変化が起きていく。芸術文化面の人々も、連動する流れをキャッチして、作品を生み出していく。それがまた民衆の感性や行動に変化を起こしていく。

ああ、こうして本当に、世界が今、変わろうとしているのだ・・・と、噛み締めてしまった最近。石巫女でも二年前の時点で「もしや鉱物界というより、ワーク対象はプレートでしょうか?」と言っていた時もあったけれど、私たち、物質界の生命圏を載せているプレートは、何よりも我々の運命を握っていると言えるかもしれない。

地学方面からの列島史、人類の発祥や日本への流れについても色々と分かって来ると、それが神道や神話、古代史あたりまでと結びついて、我々のルーツがより明瞭になっていく。そのような思考的・思想的・実学的な形を通してでないと、実際の社会や人間の意識は変わっていかないのだ。私たち個々の癒しと成長においても、ただヒーリングのエネルギーが入ったり、ハイヤー層から降りて来たとしても、それだけでは定着していかず、本当の変化は起こらない。全レベルにおいて、同じトーンが響くからこそ、実際に変容が起きていく。それと同じだと感じた。

今日はこのくらいで。

Love and Grace

Amari