8月16日 インスタ記事より
1週間前ほど前、新しい何かが始まって、結果として辿りついた情報はとても嬉しいものだった。
2010年、当時奈良に住んでいた私が急に横浜で出張ワークショップをすることになり、それは言葉以上に大きい土台からの変化だったようで、その頃から、着るもの・持つものなどの主に外側で身につけるものを総入れ替え。今に続く自分のスタンダード、自分が求めるクオリティが確定するという、一見「横浜でレムリア瞑想会」とは全く関係のない変化を生み出した。
日本が世界に誇れる唯一のものは、「現場で良い仕事をする職人・技術者」ではないかと思う。あらゆる意味での「現場」で。その頃見つけて、暫く「ひとつ覚え」のようにリピートしていた職人的なお店があり、まったくジャンルは違えども、仕事へのクオリティにこだわる姿にレスペクトを抱いていた。違いがわかる人々、特に業界の人に非常に評価されていたのではないかと思う・・雑誌にも多く載り、地方都市から都内にも進出し華々しく。けれど、数年を経てはたと「閉店します」と。ザンネンに思っていた。
あれから4〜5年経つだろうか、少し形を変えて、同じオーナーさんが再出発をされていることをその朝、偶然知った。直感的ネットサーフィンの結果だった。それが私には非常に象徴的な、一つのサインに感じられた。きっと人よりは、あまり常識や固定観念に囚われないほうだと思うけれど、それでも、自分の思考で固まってしまった現実の中を人は生きる。その外側が、見えにくくなりがち。
まったく勝手な推測で外れているかもしれないけど、本来、職人的な「素材を見る目」、実際の仕事のクオリティ、素材と出会って作品作りが始まる・・などの意識の高いものづくりをされている方が、「売れすぎてしまって」、多忙さや、周囲から求められる勢いにペースを乱されたりと、追い詰められてしまったのかな?と、実店舗やオンライン含めすべてを閉じられた時、勝手ながらに思っていた。
それから数年。再び自分の大切なものを再構築し、もう一度、同じフィールドに戻ってこられるという姿に、凛とした生き様を感じて・・改めて、その方のものづくりのファンになった。
それがどんなジャンルであれ、精神性・生き様は、その人が生み出す空間や仕事すべてに現れる。見ている側も、その人の何に惹かれているのか・・が、変化が起きた時に問われるものである。華々しくヒットされている時に見ていた多くの人々のうち、もう、違うところを向いていて戻って来ない人たちも居るだろう。
けれど今回の自分のように、何かがキッカケでふと、再会できることもある。そこに起きていた変化と、自分に起きていた変化がフィットすれば、再び結びつくのだということを感じた。最初に惹かれていた理由と、今でもレスペクトを抱く理由は変わらず。その方の精神性が現れた仕事振り。つまり結局は、その方の生き様であり、精神が、自分の中にあるものと響くからだ。
時代の変わり目にあり、「ほんもの」で仕事をしている人々が苦境を味わっている時期だと感じてブログにも書いていたけど、そこに変化が起きつつあると言っていたのは今年の初めから春ころ。様々なジャンルで、同じことが起きていた事が、周囲から入ってくる話からしても、実感としても、よく分かる。私も先日ある方に、「人生で初めてスランプというものを体験しました」と話していたところ。
鬱になった時代は過去にあったけど、それとは別に・・仕事をする自分の創造性が何かうまく噛み合わないという体験を、一昨年〜去年、思えば初めて味わった。だからこそ、今見えている世界があり、勝手ながら、別ジャンルで同じように体験し、静かに、自分らしく、再スタートを切っている方々の姿は、何より力を頂ける。嬉しくて、それを記念して、久しぶりにそのショップでお買い物をした。
時代は少しずつ、動いている。
中途半端ではなく、本質を見て感じて、「それっぽい事をする」のではなく、自分から湧き出すもので仕事をしている「現場」の人々は、なんのジャンルであれ、堂々としていけばいい。売れるもの、うけるもの、など気にしなくていい。そもそもそれと、「本質からの仕事」は、噛み合うものではない。ただ、創造の仕組みからして、ほんものの仕事をしていれば、自分はそれで生きていけるものだ。
ちなみに英語で「本物志向」は authenticity oriented
authenticity:本格的なもの oriented: 志向
Love and Grace,
Amari
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